なおちです。原田マハの名著「本日は、お日柄もよく」をちからのかぎり紹介します。
小説にハマるきっかけにもなった一冊。「おすすめの本ある?」と言われたら間違いなく挙げる名著です。
- 概要
- 書評
1. 概要
OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された! 目頭が熱くなるお仕事小説
裏表紙
著者:原田マハ
出版社:徳間書店
ジャンル:青春小説
文量:381p
2. 書評
読みやすさ:★★★★★
エモさ :★★★★★
後味 :★★★★★
- 小説を読み始めようとしている人(最初の1冊に!!)
- 小学生(読書感想文に!)
- 心荒みつつある社会人
特にこれといったやりがいもなく会社の総務部で働いていた主人公・こと葉が、言葉の力に魅了され、スピーチライターとして成長していく物語。
物語自体ももちろん面白いが、何よりも「言葉の力」を気づかせてくれる偉大な作品。
SNSやツールが発達し、誰でも気軽に発信できる、多くの人とコミュニケーションが 取れる今の時代だからこそ、とてつもない価値を秘めた本だと思います。
○読みやすさ:★★★★★
複雑な展開や、巧妙な伏線等一切なし、とにかくまっすぐな物語。
ぶっちゃけp24〜p27だけでも惹き込まれて一気に読めてしまう神作品。
もはや漫画レベルに読みやすい。
○エモさ:★★★★★
涙腺脆い人は確実に泣けます。
登場人物そのものに対する感情移入もありますが、この作品はスピーチそのものに感動します。
文章だけで映像が浮かび上がり、見たこともない人物に感情移入ができてしまう、
まさに言葉の力を感じさせてもらえます。
○後味:★★★★★
出来すぎてる終わり方な感じはありますが、読了後の満足感は最高級。
作品の作りが、ある意味スピーチの教科書みたいなところもあるので、前向きな気持ちが湧いてくるところも良い点。
○総合評価:★★★★★
神作品と言っても過言ではない。
この本に出会った人は十中八九、小説もいいもんだと思うのではないでしょうか。
原田マハの作品で入りやすい作品としては↓もおすすめです。
志村けんさんの一件で話題になった映画の原作です。